
玄米酵母で広がる、米粉パンの新しい可能性
日頃から米粉のお菓子を販売している私ですが、最近とても嬉しい発見がありました。
それは「玄米酵母を起こして作る米粉パン」が、想像以上に高い評価をいただいているということです。
まだ米粉パンの供給は十分ではなく、実際に販売しているお店も少ないのが現状です。そんな中で「玄米酵母」を活かした米粉パンが注目されているのは、とても興味深い流れだと感じています。

抗酸化力の高い「籾付き玄米パウダー」での実験
ある日、ふと思いついて実験をしてみました。
いつもと同じように玄米酵母を起こすのと同時に、LE GENMAI の BAP玄米パウダープレミアム(抗酸化力の高い籾付き玄米パウダー)を使ってみたのです。
結果はというと……発酵が進まなかったのです。
玄米酵母を起こすには、材料に自然界の菌が存在する必要があります。生の玄米や玄米粉には菌が付いているため発酵が進みますが、籾付き玄米パウダーは抗酸化力が非常に強いため、数日経っても発酵が起こりませんでした。
同じ「玄米の粉」でも、籾の有無や製法によって抗酸化力が変わり、それが発酵のしやすさに影響するというのは、とても興味深い発見でした。
自宅でもできる!玄米酵母づくり

玄米酵母は、特別な道具がなくても作ることができます。
例えば、100円ショップで売っている蓋付きの瓶を煮沸消毒し、そこに玄米粉・砂糖(甜菜糖がおすすめ)・水を入れるだけで酵母液ができます。
夏場はキッチンの温度が上がりやすく、発酵のスピードも早まります。瓶の蓋を開けたときに「プシュッ」と音がしたり、泡が勢いよく上がることもあり、酵母の力強さを実感できます。
このように、昔ながらの発酵文化を取り入れることで、私たちの食卓はより豊かになります。
玄米酵母でつくる米粉パンの魅力
今回の実験を通してわかったのは、玄米酵母の面白さと可能性です。
酵母を起こす素材や方法を少し変えるだけで、結果に大きな違いが出る――その発見が、天然酵母の奥深さにつながっています。
特に「玄米酵母でつくる米粉パン」は、
- グルテンフリーで体にやさしい
- 玄米由来の栄養をしっかり摂れる
- 自然の発酵力を感じられる
という魅力があります。
米粉パンの需要が高まる今、完全栄養食品ともいわれる玄米を取り入れたグルテンフリーパンの新しい可能性が広がっていると感じています。

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