
【正しい塩の選び方】減塩=健康ではない?本当に体にいい塩とは
玄米をはじめとした自然派の食生活に欠かせない栄養素のひとつに、「ミネラル」があります。そのミネラルを摂るために、実はとても重要な役割を果たしているのが「塩」です。
「高血圧だから塩分を控えましょう」とよく言われますが、すべての塩が同じではないことをご存じですか?
むしろ、体に必要な“良い塩”をきちんと選んで摂ることこそ、健康的な食生活の第一歩なんです。
塩は体に必要なミネラル源
古くから人々の生活に欠かせなかった塩。味噌や醤油、漬物、梅干し、干物など、昔の食文化には欠かせない存在でした。冷蔵技術がなかった時代、塩は大切な保存の手段でもありました。
昔の人のほうが塩分を多く摂っていたはずなのに、なぜ今のほうが「高血圧」が問題になるのでしょうか?
その理由のひとつに、「塩の質」の可能性があります。
塩には種類がある!天然塩と精製塩の違い
私たちが日々使っている塩には、大きく分けて以下のような種類があります:
- 天然塩(自然塩)
昔ながらの製法で、海水を天日干しなど自然の力で結晶化させた塩。
ミネラルが豊富で、塩本来の旨味があります。 - 再生加工塩
一度精製した塩に「にがり」などのミネラルを加え、再結晶化させたもの。見た目は天然塩に近くても、手間が少なくコストが低いため、多くの市販品に使われています。 - 精製塩(食塩)
海水を電気分解して塩化ナトリウムだけを取り出した塩。
ほとんどのミネラルが除去されており、体に負担をかけやすいとされています。
一言で「塩」といっても、これだけ違いがあるんですね。
加工食品に多い“質の低い塩”が、健康を脅かす
現代の食生活では、加工食品やお惣菜、インスタント食品などから多くの塩分を摂っている人が増えています。これらに使われているのは、ほとんどが再生加工塩や精製塩。つまり、「本物の塩」ではありません。
体に必要なミネラルが含まれていないどころか、摂り過ぎれば血圧や体調に悪影響を与えてしまうことも。
一方、天然塩であれば、同じ塩分でも体に必要なミネラルがしっかり含まれているので、安心して取り入れることができます。

スーパーで選ぶときのチェックポイント
塩を選ぶときは、パッケージの表記をよく見てみましょう。
- 「海水・にがり」などの表記があれば、再生加工塩の可能性大
- 「食塩」や「精製塩」の記載があるものは、できるだけ避けたい塩
- 「天日塩」「平釜製法」など、昔ながらの方法で作られた塩が◎
また、塩そのものだけでなく、味噌や醤油、出汁調味料などに使われている塩の種類にも注目してみてください。原材料欄に「食塩」と書かれているものは、精製塩の可能性が高いです。
今日から始めたい「良い塩を選ぶ習慣」

体にとって塩は悪者ではなく、大切なミネラル源。ただし、それは“良い塩”を選んでいる場合に限ります。
今使っている塩、調味料をぜひ一度見直してみませんか?
良質な天然塩を選ぶことで、毎日の食事がより体にやさしく、玄米との相性もさらに良くなります。
但し、天然塩であっても、ナトリウム含有量は同等ですので、摂り過ぎには注意が必要です。出来れば天然塩を使用した、味噌、醤油、梅干しを摂るようにしましょう。
まとめ:塩は「質」で選ぶ。体が喜ぶミネラル補給を
- 「減塩」よりも、「どんな塩か」を見極めることが大切
- 天然塩にはミネラルが豊富に含まれ、体に必要な栄養素がたっぷり
- 精製塩・再生加工塩はできるだけ避け、表示を確認して選びましょう
- お味噌や醤油、出汁などの調味料も、塩の質をチェック
- 毎日の料理に“本物の塩”を使うことで、自然と健康につながります
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- 玄米食専門講座インストラクター
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