玄米食は、ちょっと環境にもやさしい選択?

「玄米って環境に良いって本当?」と、不思議に感じる方もいるかもしれません。確かに、玄米は健康に良いというイメージはあっても、環境面のことまではあまり語られてこなかったかもしれませんね。

でも、玄米を選ぶことは、実はほんの少しだけ“エコ”な選択につながっているのです。

玄米が環境にやさしい理由とは?

お米はもともと「玄米」として農家さんから出荷され、そこから精米されて「白米」になります。この精米の過程で、外皮や胚芽などの部分が取り除かれるのですが、その時に出るのが「米ぬか」や「もみ殻」といった副産物です。

精米によって取り除かれる「ぬか」や「籾殻」は、昔から肥料や飼料などとして活用されてきた一方で、用途が限られていた時代には捨てられることもありました。現代では、これらの副産物も飼料や肥料、バイオ資源などとして再利用されており、日本の精米副産物は高い再利用率を誇ると言われています。ただ、用途には限りもあり、すべてが完全に活用されているわけではありません。

こうした中で、精米を必要としない「玄米」を食べることは、不要な処理をひとつ省くことにもつながります。玄米を選ぶだけで環境問題に大きなインパクトがあるとは言えません。でも、「なるべく無駄にしない」「シンプルな形で自然の恵みをいただく」という考え方は、サステナブルな暮らしの第一歩としてとても大切だと感じています。

栄養豊富な玄米の魅力と手軽に始める新しい食習慣

しかも、その外皮の部分には、食物繊維やビタミンB群、ミネラルなど、健康のために大切な栄養がたっぷり詰まっています。わざわざ捨てるなんてもったいないと思えてきませんか?

我が家では、そうした玄米の良さをもっと手軽に楽しめるように、高温高圧で長時間炊いた玄米をパウダーにした「玄米パウダー」を使っています。白米に混ぜて炊くだけで、手軽に玄米の栄養を取り入れられるのが嬉しいポイント。さらに、お味噌汁やスープに入れたり、お菓子やパン作りに使うなど、活用の幅も広がります。

もちろん、炊きたての白米の美味しさも格別ですよね。例えば、普段の生活に“少しだけ玄米”を加えて、外食で時々白米を味わう、など──それだけでも、体に良くて、ほんのちょっと環境にもやさしい生活になります。そんなバランスを大切にしたいと思うのです。

日々の暮らしの中で、気負わずにできることを続ける。それが、無理なく続けられて、気がついたら体も整い、地球にもやさしい生き方になっている。そんな「新玄米Life」を、ぜひあなたも取り入れてみませんか?

「ちょっとだけいいこと」を、毎日の習慣にしていきましょう。

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Writer

石川 美樹
石川 美樹玄米食専門講座インストラクター
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