その組み合わせ、ミネラルを阻害しているかも?

現在、私たちが生きる上で必要なエネルギー・ミネラルは7つあるとされ、それらを総称して7大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカル)と呼んでいます。その中でも、とりわけ現代人に不足が懸念されているのが「ミネラル」。

ミネラルは、骨や歯を構成する役割、神経、ホルモンの働きを調整してくれたれり、体の調子を整える役割を持っています。

例えば、鉄(Fe)というミネラルが不足すると、貧血が起こったり、めまい、動悸などといった症状が起こりやすくなります。

亜鉛(Zn)というミネラルは、皮膚や、髪、粘膜などの維持のサポートを担ってくれたり、女性ホルモンの材料になったり、不足すれば味覚障害につながることも知られています。

ケイ素(Si)というミネラルは、地球の主な構成元素で、酸素の次に多い元素です。このケイ素は、加齢とともに減少し、コラーゲンを多く含む、皮膚や髪、爪、関節などの材料にもなっているため、低下によりシワや薄毛などの症状が起きると考えられています。

ミネラルは分かっているだけでも約60種類程あり、例え微量であっても私たちの生体活動に寄与するものもあり、なおかつ体内では合成することが出来ないので、食事などを通して意識して摂取したいものですね。

一方でせっかくミネラルを意識して食事を摂っていても、残念ながら、それらを吸収阻害するものも存在します。

具体的に一つ例を挙げるならば「加工澱粉」と呼ばれる添加物があります。身近な食材では、一時期流行した「タピオカミルクティー」にあるタピオカがこれにあたります。

タピオカはキャッサバという芋の一種が原料となっていますが、その中に食品添加物でもある「加工澱粉」が入っており、中でも「ヒドロキシプロピルデンプン」という原料が、体内での、鉄や亜鉛などのミネラルの吸収を阻害してしまうという研究報告があります。食品添加物として製造上便利な点もありますが、私達にとっては短所があるということも、注意が必要です。

ミネラルもただ、摂取すればいいというものでなく、何と一緒に食べるのがいいのかも、私たちはちょっと意識した方がいいということですね。

玄米食講座ではさらに「ミネラル」の重要性を深堀りしてお伝えしています。

ミネラルは私達の血液を作る上でとても大事な栄養素です。そして健康で病気になりにくい体を維持するには、良質な血液を保つ必要があります。それには、ミネラルが豊富に含まれた玄米食を中心にして、ミネラルを却って消費するもの、吸収を阻害するような食品を控えるということが大切です。

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Writer

石川 美樹
石川 美樹玄米食専門講座インストラクター
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