体にいいと思って食べていた玄米が、体に合わないのはなぜ?
健康志向の高まりの中「玄米」「雑穀米」などが注目されています。
飲食店でも、白米とは別に玄米や雑穀米を選べる飲食店さんも見かけることも多くなってきました。
注目度が高まるのと比例して、玄米食を始める方も増えてきていますが、中には、消化不良を起こして下痢や嘔吐をする方もいらっしゃいます。
そして、せっかく体の為と思って取り入れた玄米食を「合わない」と感じてしまいます。
「玄米は体に良い」という印象があるのに、なぜ?そして、本当に体にいいのか?疑問に思ってしまいますね。
玄米とは、「稲から硬い籾(もみ)を取り除いたもの」と定義されています。
さらに糠(ぬか)などを含んだ玄米の外皮を取り除いた部分が白米になります。
この玄米の外皮に食物繊維やミネラルが豊富に含まれており、白米より栄養価が高いと認識されているのもそのためです。
しかし、この食物繊維が豊富である分、玄米は白米よりも硬く、少々長めに炊いたくらい ではでは柔らかくならず、体に吸収されにくい状態になってしまいます。
そのため、間違った炊き方では玄米の栄養を十分に摂取できず、人よっては前述のように消化不良まで起こしてしまうのです。
では、玄米の消化を良くして、完全栄養食品と言われる「玄米」の栄養価を最大限に取り込むには、どうしたらよいでしょう?
答えは、長時間に渡り高い温度と圧力をかけて、外皮を十分柔らかくなるまで炊き上げることです。 玄米を正しく炊くことで、食物繊維や、ミネラルなどを効果的に体に取り込むことができます。
また、「消化不良」という観点から現代人の食事に関して補足すると、現代人は忙しく、パンや麺類など日頃から柔らかいものを食べる傾向にあります。
柔らかいものを食べる場合、噛む回数も噛む力も少なくなってしまい、これが消化不良の原因となってしまいます。
特に、早食いの方は要注意です。
パンや麺、そして白米よりも繊維のある玄米は、しっかりと噛んで食べることで、口内の唾液がたくさん出て、消化酵素を増幅させ、 消化不良を防ぎ、消化の負担を減らすことが出来ます。
まずは、食事をするとき、「よく噛む」「いつもより噛む回数をちょっと増やす」を 意識することから、始めてみてはいかがでしょう。
玄米の正しい炊き方、正しい食べ方の基本を知って、 長く続く玄米食で健康的な毎日を過ごしたいものですね。
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