【更年期Part4】更年期は「人生の棚卸し」のサイン。心と体を整え直す、これからの過ごし方

女性なら誰もが一度は耳にする「更年期」という言葉。 一般的には閉経を挟んだ前後10年間を指しますが、実際には「どこからが更年期?」「この不調もそうなの?」と、自分では判断がつきにくいものです。

私自身の経験を振り返ると、40代半ばにはすでに、言葉にできない違和感が始まっていました。「以前より痩せにくくなった」「疲れやすく、肩こりもひどい……」。こうした変化は誰にでも起こり得るため、更年期だと気づくまでに時間がかかってしまいがちです。

しかし、この「小さな不調」こそが、これまでの生活全般を見直すための大切なメッセージでした。

ライフステージの変化と重なる「揺らぎ」の時期

現代の女性は、生理、妊娠、出産と、一生を通してホルモンの荒波に揉まれています。ようやく子育てが落ち着くかというタイミングでやってくるのが「更年期」です。最近では出産年齢の高齢化もあり、親の介護と更年期が重なる「ダブルケア」に直面する方も少なくありません。

心身ともに負荷がかかる時期だからこそ、更年期を単なる「しんどい期間」として耐えるだけで終わらせるのはもったいないことです。この時期を、これからの人生を軽やかに過ごすための「人生の棚卸し」の機会に変えてみませんか?

「お腹を満たす」から「体を満たす」食事へ

生活の見直しにおいて、まず取り組みたいのが食事です。 基本はお米を中心とした和食のスタイル。白米だけでは補いきれない栄養を摂るために、玄米や雑穀米を積極的に取り入れるのがおすすめです。


「一汁三菜」を基本に、具沢山のお味噌汁や根菜の煮物、タンパク質が摂れる肉や魚。ただお腹を膨らませるための食事から、自分の「体」を満たし、労わるための食事へとシフトしていきましょう。


私自身、現在は「ゆるグルテンフリー」を実践しながら、蒸し器を活用した時短料理を楽しんでいます。野菜とお肉を一緒に蒸すだけで立派なご馳走になりますし、揚げ物を控えるだけでも体は驚くほど軽くなります。

頑張らない運動と、良質な睡眠の再発見

運動も「鍛えなきゃ」と意気込む必要はありません。更年期世代特有の「体のこわばり」をほぐすストレッチや、気分転換のウォーキング、趣味の園芸など、心地よいと感じる動きを毎日続けるのがベストです。

そして、食事・運動と同じくらい大切なのが「睡眠」です。 コロナ禍を経て、夜遅くまでテレビやスマホを見てしまう習慣がついていませんか? 私自身、睡眠時間が減るにつれて、体重が増えていった時期がありました。今は意識的に「以前より早く寝室へ向かう」というシンプルな習慣を大切にしています。

更年期を、健康寿命を延ばすためのアップデート期間に

最近では「男性更年期」への理解も広まってきました。責任ある仕事や生活リズムの乱れから、不調に悩む男性も増えています。性別を問わず、年齢を重ねれば誰にでも「変化」は訪れます。

その変化を見て見ぬふりをするのではなく、一度立ち止まって、これからの健康寿命を延ばすためのアップデート期間だと捉えてみる。「更年期だから」と諦めるのではなく、今の自分にちょうどいい生活リズムを再構築していく。その前向きな姿勢こそが、更年期という季節を軽やかに過ごすための鍵になるはずです。


【あわせて読みたい】

Part 1】更年期の体の仕組みや、具体的な症状の変化について詳しく知りたい方は、[Part1:更年期の変化と症状]をご覧ください。

Part 2】更年期をマイナスに捉えず、前向きに心を整えるヒントについては、[Part2:更年期をハッピーに過ごす心の持ち方]で解説しています。

Part 3】本文でも触れた玄米の具体的な栄養素や、消化に良い炊き方(超熟炊き)については、[Part3:更年期の食養生と玄米の炊飯術]をチェックしてみてください。


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Writer

石川 美樹
石川 美樹玄米食専門講座インストラクター
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